兵庫の他の地域とは隔絶された環境の中で育んだ独自の文化に加えて、四国と本州をつなぐ水路の拠点として繁栄する“淡路の国”は、食の宝庫“御食国(みけつのくに)”として古くより知られています。年間を通じて瀬戸内海特有の温暖な気候に恵まれ、日光が当たる時間が長く、その気候・風土を生かした多彩な農業が展開されています。淡路の味覚と言えば、淡路鱧にはじまりアワビやウニ、タコなどの海産物、玉葱などの安心安全の健康野菜、スタミナたっぷりの淡路牛、キリッと冷えた銘酒「都美人」など元気食材が満載です。
淡路島オニオンクラブ
成井さん親子が生産する『成井さんの完熟たまねぎ』は、たまねぎ親父こと、成井修司さんが研究し、試行錯誤を繰り返し作り上げた努力と浪漫の結晶です。粗塩や有機肥料を用いて甘み、うま味、食感に優れ、安全なたまねぎを作り上げています。新たな世代にバトンタッチし、さらに進化を続けるたまねぎに注目です。写真は(右から)成井修司さん・一智さん。
ホリコファーム
新納由美子さんは、子供の頃から農業を手伝い、祖父の後を継いでご夫婦で農業に取り組んでいます。淡路玉ねぎをメーンに作付けし、コメや野菜も生産し、野菜の保管業務も営んでいます。農業の高齢化や後継者不足が進む中、「若手の人たちが農業を職にしたいと思えるように」との思いから、楽しくて素敵な農業のあり方を伝える活動をしたり、南あわじ市の農業女子の活性化に力を入れたりしています。写真は(右から)新納卓司さん・由美子さん。
Top Field
実家が兼業農家のご主人が先に就農。その後、卸売会社を設立し、生産規模が拡大する中、「夫の熱意と若者で地域の農業を盛り上げたい」と考え、看護師を退職し、専業農家に転身をしました。「誰でも出来る事を誰にでも出来ないレベルで追及する」をモットーに、働きながらノウハウを学んでもらうよう新規就農者のサポートにも尽力。南あわじ市の農業、農業女子のPRにも力を入れています。写真は(右から)堤 直也さん・真名美さん。
前田 若男さん
若男水産株式会社 前田 若男さん
30年前から試行錯誤を重ね、ブランド化に成功した「淡路島3年とらふぐ」。福良湾(南あわじ市)のミネラル豊富な天然の漁場で養殖されているため、身が締まり味は濃厚で、今や全国区ブランドになりました。淡路島産のイカナゴやオキアミなどエサにもとことんこだわっています。
宮本 次郎さん
宮本水産 宮本 次郎さん
気候風土に恵まれた淡路島近海で水揚げされたしらすを鮮度そのままに釜茹で天日干し。 昔ながらの完全天日干し製法にこだわった安心のちりめんじゃこです。
大造畜産 椚座大造さん
牛に与えるエサは地産地消(淡路島産のお米・淡路島産の稲わら・淡路島の地下水)を使い、自社工場でブレンドするなど、大変こだわっています。温暖な淡路島の瀬戸内海側の緑あふれる環境のなかで、ストレスを与えないように徹底した飼育管理で、愛情いっぱいに育てられています。
森果樹園×ツギキ 森 知宏さん・森 晶子さん
淡路島五色町の山間にある森果樹園は、代々森家に受け継がれてきた小さな果樹園。淡路島で約300年前に見つかった原種の柑橘「なるとオレンジ」を栽培している数少ない農園のひとつです。森果樹園の運営(なるとオレンジ、温州みかんなど)・パーラーの運営なども行っています。
沼島漁業協同組合の皆さん
沼島漁業協同組合の皆さん
沼島(ぬしま)は兵庫県淡路島の南約4km沖合に浮かぶ、周囲10km程の小さな島。特にハモは、沼島といえばハモ、ハモといえば沼島、というほど有名で、京都、大阪では江戸時代から珍重されてきました。最近では、一本釣りのアジが東京築地で非常に人気。「ぬしま鯵」としてブランド化に取り組んでいます。
フレッシュグループ淡路島
フレッシュグループ淡路島
「フレッシュグループ淡路島」は、淡路島外から移住して就農した若手農家で構成されたグループ。牛糞堆肥や鶏糞、海藻肥料など、淡路島の豊富な資源を活用した土壌で、島に根差した農業に取り組んでいます。多くの人に農業の魅力をPRできるよう農業体験の受け入れや農園内でとれたての野菜の販売なども行っています。
由良町漁業協同組合の皆さん
由良町漁業協同組合の皆さん
甘く味の濃い由良の雲丹の生産で有名なこの由良町漁協では、雲丹だけでなく、夏の時期では太刀魚や穴子などがあがります。小さな漁港ながら、若手の漁師も多く、後進の指導にも熱心で元気な漁協です。
阿部農園の皆さん
阿部農園の皆さん
南あわじ市阿万吹上で古くから玉ねぎを栽培してきた阿部農園さんは、海沿いのミネラル豊富な砂地の土壌で、みずみずしく甘みの強い玉ねぎを栽培しています。海水や、潮風が運ぶ自然のミネラル分が甘くおいしい玉ねぎを育てるといいます。
興津祐扶さん
株式会社タツミ 興津祐扶さん
400年の歴史をもつ淡路島の名産品である淡路瓦を生産されています。淡路瓦の伝統を継承し、後世に残していくために、瓦の良さを広める様々な取り組みをされています。その一つとして、淡路島の良質な土を使ったテーブルウェアやインテリア商品を開発し、生活の中に瓦との接点を作る取り組みをされています。
嶋本育史さん
株式会社嶋本食品 代表取締役 嶋本育史さん
「安全・安心・美味しさを求め、豊かな食を創造する」をモットーに、猪と黒豚を交配させたシシ肉特有の旨味をもつ新しいお肉「淡路島ポーク」を生産されています。独自の飼料を与えながら、一般の豚に比べて1.5から2倍の生育期間を設け、広々としたストレスのかからない環境で育てることで、脂身が甘くきめが細かいしっかりとした肉質に仕上げます。「淡路島ポークの新たな可能性をもっと多くの方に知ってもらいたい」と日々奮闘されています。
山口幸二さん
山口農園 園主 山口幸二さん
先代から続く柑橘類の生産者で、特に生産の難しい淡路オレンジの生産を主力にしています。古いもので70年から80年になる淡路オレンジの木には、甘みとみずみずしさの中にほどよい苦みのあるどこかなつかしい味の美味しい果実がつきます。
島本弘平さん
島本弘平さん
新規就農ながら2,000本の苗を一人で育て、規格の揃った地元の人にも好評のトマトを栽培。葉がややしおれるくらいまで水を制限して栽培した樹成の完熟トマトは、太陽の香りと程良い酸味をもつ昔懐かしいトマトの味です。
上谷安正さん
上谷農園 園主 上谷安正さん
農業改良普及所を退職後、先代からの農地で桃の栽培を始め、現在では4種類の桃を時期ごとに出荷しています。気候や土壌などに大きく左右され手間暇のかかる桃の栽培ですが、甘くて美味しい桃を収穫する為にご夫婦で試行錯誤しながら元気に栽培に取り組まれています。
濱田哲司さん
濱田哲司さん
玉葱の栽培農家で生まれ育ち、自身は兼業で玉葱の栽培をしていましたが、2010年から専業農家となった濱田さん。ミネラル豊富な土壌で、通常よりも生育期間を長くとり、じっくりと育てられた玉葱は甘くて美味しい「てっちゃん玉葱」として高い評価を得ています。
富長睦明さん
富長睦明さん
生まれてからずっと農業一筋という大ベテラン農家の富長さん。種から丁寧に育てたとうもろこしは、堆肥をたっぷりと入れた畑で大きく生長し、生でも食べられるほど甘く美味しくなります。自分や家族が本当に食べたいと思える美味しくて安全な野菜づくりを心がけています。
フレッシュグループ
安田昭広さん、森靖一さん、山下敏彦さん、水野拓宇馬さん、玉井優紀さん、佐藤直也さん、根岸糾さん
淡路島において農業で独立を目指す人たちを育てる「パソナチャレンジファームを卒業し、新規に就農した若手生産者です。それぞれ淡路に圃場を借り受け、農薬を使用しない栽培方法や新種の作物の栽培に試行錯誤しながらも楽しく取組んでいる、将来が楽しみな生産者グループです。
山本勝昭さん
山本勝昭さん
花卉栽培農家の山本さんは夏場の時期にスイートコーンやすいか、メロンなどの作物を栽培します。水と肥料をたっぷりと与えたスイートコーンは、採れたてを生で食べるととても甘みが強く美味しいです。また、一宮町では、昔から淡路で有名な遠田(とおだ)すいかの産地でもあり、山本さんも大きいもので15キロにもなる甘い大玉すいかを7月初めごろから出荷します。
広岡眞助さん
広岡眞助さん
広岡さんはびわ農家に生まれ育った淡路市のベテランびわ生産者です。50アールの畑では樹齢60年以上にもなる木もあります。木や品種を見ながら長年の経験をもとに施肥設計をすることで、美味しいびわを収穫しています。施肥や風除け虫よけのための袋かけなど手間のかかるびわですが、丁寧に手入れすることで、毎年美味しいびわの実をつけます。
竹原正記さん
竹原物産株式会社 代表取締役社長竹原 正記さん
淡路玉葱の大生産農場を所有し、一連の生産ラインを構築。近隣の玉ねぎ農家と連携をとりながら、「食の安心・安全」をモットーに特産品の玉葱を生産、販売しています。他の産地にはない味と高い品質が自慢です。
平岡さんご夫妻
平岡農園 平岡潔さん・まきさんご夫妻
淡路島で創業55年以上のみかん・レモン農家さん。露地栽培のレモン農家としては日本最大級の畑を所有します。一つ一つ丁寧に育てられたレモンは傷が なく、さわやかな香りとたっぷりの果汁が特徴です。
出口良雄さん 百間田幸夫さん
馬回清流の里 出口 良雄さん、百間田 幸夫さん
「馬回清流の里」では出口会長を中心に約20名のメンバーが必要最低限の農薬しか使わない栽培方法で年間約100種類の野菜を栽培しています。上流に集落がない馬回地区は、生活排水の入らないきれいな水を使用し、山の粘土で栽培するので、美味しい農作物を作ることができます。
大森一輝さん
淡路の島菜園 園主 大森 一輝さん
淡路島の東浦、海を見下ろす高台にあるトマト農場で、土壌、安全、品種へのこだわりと、ご夫婦の愛情いっぱいに育てられたトマトからはやさしい甘さを実感できます。
蛇持嘉男さん
蛇持農園 ふるさと農産物直売所代表 蛇持 嘉男さん
すいか、ジャガイモ、米と多くの農作物を育てておられる蛇持さん。夏のおすすめは淡路一の桃農園で収穫される桃。出荷してすぐに完売する人気の桃です。
岡野洋介さん
岡野農園 岡野 洋介さん
多品目の野菜を栽培し、常に新しい品種栽培に取り組んでいます。新しく取り組んでいる韓国ズッキーニもおすすめです。
椚座幸作さん
有限会社クヌギザ 取締役社長 椚座 幸作さん
淡路島で唯一、こだわりの井戸水で淡路牛を育てる牧場。飼料や飼育の仕方にも独自のこだわりを持ち、真心を込めて良質な牛を育てています。
木戸成和さん
魚福水産 代表取締役社長 木戸 成和さん
淡路市の仮屋漁港にて底引き網漁で獲れた新鮮な魚を、生きたまま競りを行います。活気に満ちた魚市から淡路鱧や天然のスズキ、足赤海老やマナガツオなどを毎日直送してくれます。
別所伸治さん
別所水産 別所 伸治さん
淡路島福良港にある別所水産では、鱧や地魚をはじめ、アワビやウニ、サザエ、大アサリなど地物の魚介類を一般のお客様にも販売しています。
出雲文人さん
淡路麺業株式会社 代表取締役社長 出雲 文人さん
創業百年、うどんの製麺からはじまり、いまではオーダーメイドのオリジナルパスタまでを作りだすパワフルな5代目、出雲文人社長。県内産小麦を使った地産地消の麺作りや、麺の種類に合わせた製法の研究を重ねたこだわりの麺職人です。
木下勝二さん
都美人酒造株式会社 代表取締役社長 木下 勝二さん
全国でも数件しかない手間暇のかかる百年前の製法、「槽掛け天秤搾り」(ふながけてんびんしぼり)を復活させ、心のこもったお酒造りをする「都美人」。蔵人の情熱を感じていただけます。
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